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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/03/11

【茨城】小美玉市が玉里地区一貫校に2カ年23億円/19年度当初予算案

 小美玉市(島田穣一市長)は、2019年度当初予算案の概要を明らかにした。主な事業では、玉里学園義務教育学校の校舎新築工事に2カ年23億1063万円、小川文化センター耐震補強・大規模改修工事に2カ年5億1399万7000円、JR羽鳥駅および駅前広場整備事業に2億8332万1000円を計上。道路関係では、広域幹線道路整備事業に8億3400万円、道路橋梁維持管理事業に2億3051万6000円を盛り込んだ。(4面に主な事業を掲載)

 一般会計全体では、231億6500万円とし、前年度よりも7・3%の減となった。減少の主な要因としては、JR羽鳥駅橋上駅舎化、小川南小校舎の完成や広域幹線道路整備事業費の減額を挙げた。普通建設事業費は前年度から42・8%減の36億2991万1000円。
 小学校建設事業では9億7388万4000円を計上した。19年度は玉里学園義務教育学校校舎の新築工事および小川北学区義務教育学校の実施設計に着手。統合を行わない羽鳥小・納場小はトイレや外壁などを改修する。
 玉里学園義務教育学校は玉里小、玉里北小、玉里東小、玉里中を統合し、小中一貫校として21年度に開校予定。18〜21年度にかけて校舎新築から既存校舎の解体・外構工事までを行う計画だ。
 実施設計は叶ツ山建築設計事務所(つくば市)が担当。校舎新築工事は7月ごろに一般競争入札で発注、9月議会に上程し、秋ごろ着工の見通し。事業費の年割額は、19年度6億9318万9000円、20年度16億1744万1000円。
 小川文化センター(1982年建設)では、19年度に大・小ホールの観客席、音響、照明、床などを改修するほか、バリアフリー化のためエレベーターを新設する。年割額は、19年度に1億5420万円、20年度に3億5979万7000円を設定。
 広域幹線道路整備事業は、県に委託している(仮称)石岡小美玉スマートICアクセス道路をはじめ、栗又四ケ線、羽鳥宿張星線(北・西ルート)の4路線の整備を進める。事業費は測量・実施設計・整備等委託料に2億9900万円、工事費が4億9200万円、残りが公有財産購入費や補償費など。
 羽鳥駅周辺整備事業では、17年度から4カ年継続費26億4286万8000円を計上。駅舎および自由通路は19年度中の完成を目指し、工事を進めている。東西の駅前広場については市が工事を発注し、ロータリーや駐車場、駐輪場などを整備する。広場実施設計費に1200万円、工事費に2億5360万円を設定した。
 道路橋梁維持管理事業では、市内全域の道路の緊急補修のための予算を計上したほか、19年度は南谷津橋の補修を行うとして4000万円を盛り込んだ。
 新規事業として旧園部川排水施設更新事業に6979万5000円を計上。小川地区の旧園部川排水施設が老朽化しており、増水時にポンプが正常に起動できるよう設備の更新を行う。更新工事費に6864万円、施工監理業務委託費に115万5000円を設定した。
 そのほか、広域ごみ処理施設の建設負担金11億4710万4000円を設定。
 公共下水道事業では、竹原下郷地区・小曽納地区の下水管整備工事や道路整備関係の移設工事など行う。工事費に2億6400万円、実施設計委託などの委託料に5600万円を計上した。
 水道事業会計では、小川地区の老朽化した石綿セメント管の更新工事や市全域の道路改良に伴う配水管布設替工事などに4億1427万1000円を計上。ほかに、小川浄水場の耐震補強のための更新工事に2億6480万3000円を計上した。
 病院事業会計は、2月1日に医療センターを民間移譲したことに伴い廃止した。
 会見で島田市長は今回の予算編成について「教育環境の向上や子育て支援に力を入れた」と語った。