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　桜川市（大塚秀喜市長）の２０１９年度当初予算案が明らかになった。主なものでは大和駅北地区開発整備に12億５７４９万８０００円を計上し、周辺開発を推進する。また上曽トンネル整備で受託者の県への委託費12億６０００万円を設定。このほか県西総合病院解体に６億７９８万３０００円、通学路整備に１億７５００万円、真壁城跡保存整備に１億１６９２万９０００円を盛り込んでいる。
　（２面に主な事業を掲載）
　一般会計の総額は１９１億６０００万円で、対前年度比１・１％（２億１０００万円）増。普通建設事業費は38億７７９４万２０００円で、上曽トンネル整備などが要因となり同36・２％の大幅増となった。
　大和駅北地区開発整備は北関東自動車道桜川筑西ＩＣ周辺開発の一環として、同地区に新たな市街地の形成を進めているもの。計画面積は約56・３ha（市街化区域約24・４ha、市街化調整区域31・９ha）。
　19年度事業費には12億５７４９万８０００円を計上し、基幹道路のほか公園や調整池、水路などの整備を推進する。また同地区に立地するさくらがわ地域医療センターの東側の宅地開発で、地権者による区画整理に向けた準備委員会が発足。今後は事業認可の取得手続きなどを進めていく。
　上曽トンネルでは桜川市真壁町山尾地内〜石岡市上曽地内を結ぶ石岡筑西線でトンネル整備などを実施する計画。県が受託事業として整備する予定。19年度にも工事に着手する見通しから、委託費12億６０００万円を予算化。
　県西総合病院はさくらがわ地域医療センターの開院に伴い、18年９月30日に廃院。現在の建物を解体し、跡地を更地にする計画で、事業費６億７９８万３０００円を計上。併せて跡地活用についても検討していく。
　通学路整備では小中一貫義務教育校「桃山学園」と坂戸小学校・岩瀬西中学校を対象に、現道の拡幅やバイパス道路の新設などを計画。19年度は事業費１億７５００万円を設定し、用地の測量や取得、物件補償などを進める方針。
　真壁城跡史跡整備では保存・活用へ向け、中城地区の庭園について発掘、整備などを推進。19年度は土塁や堀などの地盤関係を中心に復元するほか、橋の整備などを行う考え。事業費は１億１６９２万９０００円。
　土木関係では道路新設改良に１億４４２万６０００円、道路維持管理に７１５８万円、橋梁長寿命化に６７５０万円、河川改修・浚渫工事に１５００万円を計上。
　学校関係では岩瀬東中学校のグラウンドで水はけが悪いことから、事業費６０００万円を充て、改良工事を実施する予定。
　このほか高久地区と高森地区への防火貯水槽設置に２４０２万４０００円、大泉地区などのため池整備に２１００万円、市営犬田住宅２号棟の屋根・外壁改修に１７００万円、岩瀬体育館空調設備修繕に１７３８万８０００円などを設定している。