戸出福祉会(高岡市醍醐、高嶋一正理事長)は、高岡市戸出1丁目にある旧戸出物産の跡地を取得し、複合型福祉施設の開発を計画している。
このほど土地取得に関する契約を交わしたことから、今月中にも既存建物の解体工事に着手する。施工は6社の入札により、ヒヨシが落札。近く契約を交わす。工期は12月ごろまで。
今後、コンサルタントを加え、開発計画の具体化を図る。建設は20年度以降に順次、進める。
計画によると、児童発達支援施設や放課後デイサービス、障害者グループホーム、サービス付き高齢者住宅などを整備する。民間事業者の進出も募り、地域活性化にも寄与したい考え。
敷地面積は約4ヘクタールある。戸出物産は14年に自己破産。JR戸出駅の東側に広がる跡地には、社屋や工場が残っている。
戸出福祉会は、特別養護老人ホームだいご苑などの高齢者福祉事業を展開。近年の工事をみると、だいご苑増築(14年、山ワ建設工業)、だいご中田館新築(13年、砺波工業)、だいご清水館改修(12年、佐藤工業)、いきいきサポートセンターゆめ新築(04年、塩谷建設)など。いずれも設計は新建築設計事務所が担当した。
高嶋理事長は、金沢市の旧国立病院跡地で佛子園(白山市)が整備した事例を参考に、「行政の許可を得ながら、地元とも協力し、共生社会の実現へ、さらに一歩踏み込んだ複合型の施設にしたい」と話す。