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建通新聞社(中部)
2019/04/01

【愛知】 県立学校長寿命化11年間で87万uを

 愛知県教育委員会は3月27日、「県立学校施設長寿命化計画」を策定・公表した。目標使用年数を築60年から築80年にするとともに、長寿命化を図るため、築30年で大規模改造、築60年で長寿命化改修を実施する。建て替え時は構造を鉄筋コンクリート造から原則鉄骨造とする方針だ。計画期間は2019〜29年度までの11年間。計画期間内に739棟(高校594棟、特別支援学校145棟)、延べ床面積87万7872平方bの長寿命化改修・大規模改造を進める方針だ。
 長寿命化改修は、計画期間内に築60年を経過する、292棟43万3752平方b(高校262棟40万7250平方b、特別支援学校28棟2万6502平方b)。
 大規模改造は、計画期間内に築30年が経過する、447棟44万4120平方b(高校330棟34万9867平方b、特別支援学校117棟9万4253平方b)が対象となる。
 長寿命化改修、大規模改修ともに、屋上防水は塗膜防水、シート防水などを全面的に更新する他、外壁はクラック補修の上、全面塗り替えを行う。サッシは、シーリング打ち替えともに非構造部材の耐震化対策としてガラス飛散防止フィルムを張り付ける。その他、給排水設備改修(給排水管改修、高架水槽・受水槽の更新)、電気設備更新、トイレのドライ化・洋式化改修、エレベーター更新を実施する。
 内装については、床ビニール床シート張り替えや壁・天井改修を行うが、長寿命化改修は残り使用年数が大規模改造と比べ10年少ないため、大規模改造よりも規模を縮小して実施する。
 その他、特別支援学校プールはプール防水層の更新、プールサイド改修、ろ過器更新などを大規模改修・長寿命化改修時に実施する。高校は学校によって使用状況が異なるため、当面は個別対応とする。
 学校トイレの洋式化・ドライ化改修は19〜23年度までの5年間で実施する。全体期間で131校318棟の2094カ所を改修する。
 県立学校は、150高校、29特別支援学校で3222棟、総延べ床面積約208万平方bのストックがある。全体の約71%が昭和40〜50年代に集中して建設されている。

建通新聞社