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北海道建設新聞社
2019/04/01

【北海道】旧日本郵船小樽支店 大規模改修の再指名は18年度明けに

 小樽市が、参加辞退に伴い2月6日開札を中止していた、重要文化財旧日本郵船小樽支店大規模改修の再指名は4月以降となる見通しだ。関係部署や文化庁と設計内容の再調査が必要なことから、年度内の日程が厳しいため。議会承認が必要なため、今後は6月までの開札を目指すとみられる。
 色内3丁目7の8にある旧日本郵船小樽支店は、1906(明治39)年に完成した近世ヨーロッパ復興様式の純石造建築物。規模は2階建て、延べ964m²。
 長期保存に向けて耐震性の確保が必要と判断し、文化財建造物保存技術協会で実施設計を進めた。耐震工法は引張補強材(アラミドロッド)を用いた工法を採用。トラス構造の屋根ふき替え、外壁の擬石張り替え、天井・内壁のクロス更新も実施する。
 職員異動や市議会議員選挙が控えていることから、6月開会の定例市議会での議会承認後、着工というスケジュール。中止前は工期に36カ月を見込んでおり、2018―21年度の継続費に総額6億466万円を設定していた。