香川県広域水道企業団(浜田恵造企業長)と神奈川県企業庁(大竹准一・神奈川県公営企業管理者企業庁長)は3月25日、香川県庁で「災害時等の相互応援に関する協定」を締結した=写真。
協定によると、地震等の災害が発生し県内の広範囲の水道施設に大きな被害が発生した場合に、両水道事業体はあらかじめ定めた連絡体制(連絡部課)を通じ、応急給水、応急復旧や応急復旧用資機材の提供などの応援要請を行う。
また、速やかに必要な情報を交換するとともに、保有する物資車両などを調査し備蓄資材一覧表を作成。日本水道協会の地方支部長や県支部長らと調整を行いつつ、応援要請に対応する。
県広域水道企業団の浜田企業長と神奈川県企業庁の大竹企業庁長は、災害対策の取り組みでの情報交換や、合同訓練の実施など、広域連携による災害対策のさらなる充実・強化に期待感を示した。協定書に調印後、しっかりと握手を交わし、迅速かつ円滑に実施する応援活動を誓った。
地震等の災害が発生すると県内の広範囲で水道施設に大きな被害が発生し他県の水道事業体に応援を要請するが、大規模災害の場合は近隣の水道事業体も同様の被害を受ける。県広域水道企業団と神奈川県企業庁は、共に県内で広域的な水道事業の末端給水を行っており、同時に被災する可能性が低く、両事業体が協定を締結することで、さらなる連絡体制の強化など迅速な応援活動が期待できるというもの。
提供:建通新聞社