神奈川県県土整備局は、2019・20年度建設工事等競争入札参加資格の定期認定状況を明らかにした。工事、委託、物品など全認定業者数は1万1109者で前回認定業者数(1万1058者)に比べ0・5%(51者)増加した。業種区分別では、「工事」が前回に比べ0・8%増、「建設コンサル等」が0・5%増。等級格付けのある7営業種目については「建築一式」「電気」「管」が増加した一方で、「土木一式」「舗装」「造園」「水道施設」が減少した。いずれの種目も下位等級が減少している傾向にある。
工事業者4730者のうち、事業協同組合、官公需適格組合、経常JVを除いた4718者の内訳は、県内3437者、県外1281者。前回に比べると県内は増減なし、県外は37者の増加となった。
等級格付けのある7種目の状況を見ると、「土木一式」はA、B等級が増加した一方でC、D等級が減少。A等級は13・1%の増となった。「建築一式」はA、B、C等級が増加。増加率が最も高いのはB等級の11・7%。「舗装」はA、Bの両等級が10%を超える伸び。D等級は13・4%の減。
「電気」と「管」は他種目と異なり、D等級が増加。「電気」の増加率は10・5%だった。この他の種目では、「造園」のA等級、「水道施設」のA、B等級が前回の認定業者数を上回っている。
等級格付けをしない種目については、1・1%減となった「とび・土工・コンクリート」、増減なしだった「さく井」と「清掃施設」を除いた19種目が増加。増加率が最も高いのは、16年11月に認定を開始した「解体」。前回の12者から332者に増えたため、2600%を超える増加率となった。これに次ぐのは「鉄筋」の33・3%、「タイル・れんが・ブロック」の19・1%など。
建設コンサルタント等1442者の内訳は、県内667者、県外775者。県内は17者増、県外は10者減となった。
営業種目ごとの増減を見ると、24種目のうち15種目が増加。増加率が高いのは「機械」の11・8%や「電力土木」の11・4%など。「測量」「地質調査」など7種目は減少。「下水道」と「土質及び基礎」は増減なしだった。
認定業者数の最多は「測量」の703者で、24種目の中で唯一、県内業者が県外業者より多い。
提供:建通新聞社