新潟県は27日、新潟市と協働で進めてきた新潟西港万代島地区の将来ビジョンを発表した。
18年7月策定の「新潟都心の都市デザイン」を踏まえ策定。コンセプトは『人々が集い、にぎわいと新しい価値を創造する万代島』。他の関連計画(港湾計画等)との整合性や関係者との調整を勘案しつつ、短期(5年)、中期(15年)、長期(30年)において万代島地区の目指すべき姿を、行政や民間企業等が一体となり、さらなる取組みを推進する。短期に各施設間や駅とのアクセス性が向上し新たな来訪者が増加。中期になると、他拠点との周遊性が向上とし景観と調和した新たな商業施設等が立地、長期では既存施設の大規模な移転・再編を行い、にぎわい・交流の核となる新たな施設が立地。都市内交通の高度化とともに、全国有数の国際交流拠点を描いている。
新潟駅から万代島地区までのアクセス、万代シテイや古町から万代島への不便さ、未利用地が少なく新規に施設整備が難しいなど問題点を指摘。これを受け、「アクセス機能の強化」(誰もが訪れやすく周りやすい)、「みなと景観づくり」(美しいみなととして市民に愛され、来訪者を魅了)、「にぎわい空間と憩い空間づくり」(水辺に憩い交流を楽しむ)、「情報発信と人の誘導」(魅力的でわかりやすい情報を発信)を盛った。19年度は朱鷺メッセと市民市場(ピアBandai)間のアクセス検討(水上バス、小型電動バス、歩道橋)などを行う。
花角英世知事は同日の会見で「2つの地区を結び、回遊性を高めるにぎわいづくりをしていきたい」と意欲を示した。