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北陸工業新聞社
2019/03/27

【新潟】観光資源化へ復元実現を/キタックが奉行所模型贈呈/新潟市 

 キタックの中山輝也代表取締役会長らが26日、新潟市役所を訪れ、復元を目指して調査研究を進めている新潟奉行所の模型を寄贈した。中山会長は「新たな観光資源にふさわしい施設」と述べ、中原八一市長に官民一体での復元を提案した。
 新潟奉行所は1845年、現在の新潟三越付近(中央区西堀通5番町)に建設され、明治期は初代県庁として使われたが1880年の大火で焼失した。敷地面積は7100平方メートル、建物の面積は1700平方メートル。同社はNPO法人による復元プロジェクトを立ち上げ、文献や当時の平面図を参考に、150分の1の再現模型を作り上げた。製作期間に8カ月を要したという。
 中山会長から模型の寄贈を受けた中原市長は、感謝状を贈呈し「市内の施設で巡回展示を行い、広く市民に見てもらう」と述べた。中山会長は「新潟市は観光資源が不足している。新たな中核施設としてふさわしいのではないか。官民で復元を実現できたら素晴らしい」と呼びかけ、中原市長も「まちの歴史に関心を持つ機会になる」と前向きな考えを示した。
 復元計画について、中山会長は「城下町にはシンボルの城があるが、幕府の直轄地だった新潟で奉行所が果たした役割も大きい。比較的安価で建設できることもメリットになる」と語った。

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