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建通新聞社(中部)
2019/03/27

【岐阜】県庁舎行政棟建設 WTOで3月27日公告

 岐阜県は、「県庁舎行政棟」について、世界貿易機関(WTO)政府調達協定の対象を含む総合評価落札方式の一般競争入札を建築、電気、空調、衛生に分けてきょう27日に公告する。岐阜県新庁舎完成予想図建築の予定価格は305億2728万8000円(税込み)。3〜4者で構成する特別共同企業体(JV)で、主となる企業は客観点数1300点以上、同種工事で延べ床面積3万5000平方b以上の施工実績が必要。その他の構成員は950点数以上。確認申請書の提出期間は設備関係も同様で4月15日まで。開札は5月15日を予定している。工期は約35カ月間となる。
 電気設備の予定価格は72億7296万9000円(税込み)。空調設備の予定価格は52億6178万2900円(税込み)。どちらも3〜4者JVで、主となる企業は客観点数1000点以上で、その他の構成員は900点以上。
 衛生設備は総合評価の条件付き(地域要件有り)一般競争入札で、予定価格は14億7320万9100円(税込み)。3者JVで、主となる企業構成員共に総合点数900点以上となる。
 行政棟の規模は、鉄骨造免震構造(一部耐震)で21階建て塔屋2階の延べ床面積6万8303平方b、建築面積は7637平方bとなる。耐震性能は大地震後でも構造体を補修することなく建物を使用できるよう、通常の建築物より1・5倍の耐震性能となる。
 上部構造は鉄骨造とし、本柱間には、地震時に下部の免震装置に力が均一に伝わる耐震間柱構造を採用する。建物の外壁には木目調のPCパネルを使用し、断熱や遮蔽(しゃへい)性の高いガラスを導入するとともに、LED照明や長寿命型蓄電池を活用するなどビルエネルギー管理システム(BEMS)も導入する。
 1階のエントランスホールは内装に木やタイルをふんだんに使用する他、500人収容の県民ホールやカフェ、保育所などが配置される。2階は食堂や銀行、物販スペースなどが配置される。3階は会議室や郵便局や授乳室、多目的トイレなどを配置する。
 5階には災害情報収集センターや常設の災害対策本部が配置される。8階には宿直室や診療所が設置される。7階と9〜16階の執務室は仕切りのないオープンフロア形式となり、各執務室の中央部には共通して多目的スペースを配置する。
 この他20階は展望ロビーとし、中にはカフェを配置する。屋上には緊急用のへリポートが設置される。
 議会棟(鉄骨造耐震構造、6階建て延べ床面積1万3937平方b)については、工種分けは現段階で未定だが、秋口に発注し、年度内の契約を目指す。
 基本・実施設計は日建設計・大建設計・岬建築事務所JVが担当した。

提供:建通新聞社