岡山市は、本庁舎等整備基本計画策定業務の最適提案者として山下設計関西支社(大阪市中央区)を特定した。基本計画では、庁舎・周辺施設整備計画、周辺交通影響調査などを行う。提案者は1者のみだった。今後のスケジュールは、19年度に基本計画策定、従来型の設計・施工・維持管理分離発注方式を前提に20年度に基本設計、21年度に実施設計を進め、22年度の工事発注・契約。完成は25年度末ごろを想定している。新庁舎建設後、26年度ごろから3カ年程度で現庁舎(鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上9階建て延べ2万7595平方b)などは解体する。
新庁舎は、本庁舎南側の大供公園・鹿田町駐車場敷地に建設する方針。大供公園は本庁舎敷地の北側に移設、新本庁舎北側に広場と新鹿田駐車場を配置する。本庁舎と大供公園間の市道を廃止し、本庁舎敷地として一体的な整備を図る。
規模は、分庁舎、保健福祉局、北区役所も全て集約するために地下2階地上19階建て延べ床面積は5万8500平方b、庁舎本体施設のみの概算工事費は約243億円を想定。市民窓口機能は集約して低層階に配置し、ワンストップサービス化や周辺立地機能と連携した一体的な整備により、大供周辺にふさわしい魅力あるまちづくりの拠点形成を図る。新庁舎の構造形式は今後の検討の中で、建設費用、工期、維持管理コストを総合的に加味して免震構造などの形式から決定する。
「提供:建通新聞社」