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建通新聞社
2019/03/27

【大阪】なにわ筋線整備 19年度は環境アセスなど

 大阪都心部を南北に通る鉄道新線「なにわ筋線」の建設計画で、整備主体となる第3セクターの関西高速鉄道は、2019年度に調査・設計や環境アセスメントなどに着手する予定だ。20年度以降に工事着手し、31年度の開業を目指す。大阪府と大阪市は、19年度当初予算案に同社への出資金として約2億円(前年度比約4倍)をそれぞれ計上している。
 なにわ筋線は、うめきた2期事業で建設中の新駅(仮称)「北梅田駅」〜JR難波駅付近までの約7・4`を地下トンネルで結ぶ計画。線路の構造形式は、地下式が約6・7`、掘割式が約0・3`、嵩上げ式が約0・4`。開通すれば、大阪駅から関西国際空港までの所要時間が大幅に短縮できる。
 駅については、北梅田駅の他、中間駅として「中之島駅」「西本町駅」「南海新難波駅」(いずれも仮称)の計4駅を新設する。事業スキームは地下高速鉄道整備費補助による上下分離方式を想定。総事業費は概算で約3300億円を見込む。
 総事業費のうち、自治体負担分については大阪府と大阪市が折半して約590億円ずつ負担する方針。
 なにわ筋線の構想は30年ほど前に浮上。25年の大阪・関西万博の開催が決定したことや、近年のインバウンドの高まりなどから、都心部と関空とのアクセス向上が急がれている。

提供:建通新聞社