北海道建設新聞社
2019/03/26
【北海道】上田商会、インド進出 PCコンクリートを現地生産
上田商会(本社・登別)は、武井工業所(同・茨城県石岡市)とトヨタ工機(同・東京)との共同出資で、2月に海外事業投資のための子会社・日本アクシスインベストメント(JAI)を設立した。子会社を通じてインドに設立予定のコンクリート製品の製造・販売会社に出資する見通しで、2020年からインフラ工事向けプレキャストコンクリート製品の現地生産を開始する。上田商会が海外に進出するのは初めて。
上田商会など3社は、インドで道路用などインフラ整備工事に使用する建設資材のプレキャストコンクリート製品を共同で製造・販売することに合意。海外事業投資に向けJAIを設立した。
今後、JAIはインド国内で設立手続きを進めている現地の製造・販売会社Fuji Infrastructure Technologies PVT LTD(FIT)に資本金80%を出資する予定。このほか、グジャラード州でプレキャストコンクリート製品の製造販売を展開する、日印合弁企業のFuji Silvertech Concrete PVT Ltd(FSC)も20%を出資する。
FITでは、マハラシュトラ州アウランガバード市に約10万平方b規模の工場建設を計画しており、19年8月ごろから着工し、20年8月ごろに稼働開始する見通し。日本のプレキャストコンクリート製品の製造技術や規格をFITに供与するため、上田商会と武井工業所がそれぞれ技術者を派遣する。
FITはFSCとともに日本品質の建設資材でインドのインフラ整備に貢献し、インド1のプレキャストコンクリート製品ブランドを確立することを目指す。