草津市は、大規模な震災被害からライフラインを守り、浄水施設の耐震性向上を図るため、ロクハ浄水場で進めてきた耐震化工事を19年度完了するのに伴い、引き続いて北山田浄水場の耐震化整備を進めていく方針だ。まず耐震化を要する整備規模を検討するため、18年度委託した実施設計を19年度までかけまとめる。整備内容により20年度以降の着工を目指す。
現在進めている耐震補強工事実施設計では、14年度行った基本設計・耐震診断の際提言された耐震補強整備計画について精査。浄水場が整備されたのが92年頃と比較的新しく、全面的な耐震化を必要としないため土木構造物や建築物、配管設備について一部補強する箇所を検討する。実施設計は西日本技術コンサルタント(草津市)が担当している。19年度当初予算には19年度分実施設計費5292万円を措置。
草津市北山田浄水場(北山田町1321―1)は、施設能力2万1520立方b(1日あたり)。
施設の概要は次の通り―。
▽浄水施設=取水ポンプ設備6447立方b(1分あたり)4台(内1台予備)、薬品沈殿池2万7850立方b(1日)、1次ろ過池22平方b×6池、緩速ろ過池570平方b×8池(内予備1池)、薬品注入設備(PAC注入装置、次亜注入装置、硫酸注入装置、次亜生成装置)、配水設備(配水池5265立方b×2池、配水ポンプ能力7・35立方b(1分あたり)×6台(内予備3台)、自家発電設備875KVA1台(非常用)。
▽排水処理施設=排水池393立方b×1池、排泥池441立方b×1池、濃縮槽500立方b×2槽、脱水機(無薬注加圧脱水)53・7立方b×1台―。
提供:滋賀産業新聞