妙高市は22日、統合保育園建設に係る設計コンペで、最優秀賞となったエスデー建築研究所の提案内容を公表した。
第三と斐太南、矢代の三保育園を統合するもので、建設規模はRC造2階建て延べ2193・45平方メートル(うち園舎は1606・74平方メートル)。定員160人。建設場所は新井総合運動公園前の芝生広場(白山町4丁目地内)。
同社は、「妙高の山々にいだかれた遊びの丘の保育園」など5項目を基本方針として設定。1階には事務室、0−2歳児保育室、2階には遊戯室、3−5歳児保育室、屋上園庭を配置した。ユニバーサルデザインに対する配慮として、各フロアの床には、極力段差を設けず、必要な部分にはスロープを設置。高齢者などの移動を考慮し、玄関付近にエレベータを設けるとした。外部には菜園、1周60メートルのトラック、駐車場などを整備する。
耐震計画では、官庁施設の総合耐震計画基準に従い、大地震動後に大きな補修をすることなく建物を使用できることを目標とする(耐震安全性2類、非構造部材B類、建築設備乙類)。このほか内装材には、可能な限り地場産杉材を採用する。想定事業費は、7億4002万5000円。内訳は調査設計費が2530万円、建設工事費が6億9877万5000円、工事監理費が1595万円となっている。
今後は、月内に同社と契約を結ぶ。19年度は実施設計に着手し、20、21年度の2カ年で工事を推進。22年4月の開園を目指す。