静岡県は、東静岡駅南口県有地(現グランシップ駐車場)に計画している県立中央図書館を中心とした施設「文化力の拠点」の整備で、「施設整備に係る県方針」を基に民間事業者からの導入可能な民間機能や実現可能な事業手法などの提案(事業計画案)募集を開始した。5月24日まで参加申し込みと提案書を受け付ける。
事業を主体的に行う意向を示す民間事業者またはグループを対象に、施設内容、事業スキーム、地代・賃料水準、デザインへの配慮、将来整備の展開について提案を求める。
「施設整備に係る県方針」では、導入する機能の内容や規模、民間活力を活用した事業手法などを、県が想定するイメージ・案として示した。事業手法は、図書館棟をPFI(施設完成後に所有権を県に移転し公共施設として位置付けるBTO方式を想定)、隣接する民間施設棟と駐車場棟を定期借地(30〜50年)による民間整備として、全てを一括公募する方針。民間施設棟には民間提案機能の他、県が利用する「新しい知的空間」を設ける。導入機能案の中では、新県立中央図書館の図書館機能の規模を1万6000平方b程度、「新しい知的空間」の規模を4000〜6000平方b程度。民間提案機能については、生活利便施設、子育て支援施設、インバウンドの拠点などを例示した。
スケジュールは、5月24日まで参加申し込みを受け付け、6月6〜7日に民間事業者と対話を行う。対話内容を踏まえて内容に必要な変更を行った提案書の提出を再度受け付ける。期限は7月5日12時まで。
県は、今回の民間事業者の提案・対話を踏まえて2019年度に実現性の高い事業スキームをまとめ、事業公募関係資料(要求水準書など)作成、地質調査などを行った上で、20年度の事業者の公募を目指す。
詳細は県文化・観光部ホームページに掲載。
提供:建通新聞社
(2019/3/22)
建通新聞社 静岡支社