県は19日、鹿児島市南部地区特別支援学校基本設計公募型プロポーザルの結果を発表した。9者から応募があり、1次審査で技術提案書の書面審査により2次審査の候補者に3者を選定。プレゼンテーションやヒアリングを行い、最優秀提案者には独自の積極的な提案があった、東条設計・ゲンプラン設計・設備共同プランJVに決定した。3月下旬に契約を結び委託期限は9月30日まで。
選定理由は、特別支援学校における障害種(知的障害、肢体不自由、重複障害)の特性を的確に理解。特別教室や管理部門等を含め明確なゾーニングと配置計画のほか、各課題に対する実例を検証し対応している。
具体的には、喫茶実習室(地域交流室)を開放的な空間のエントランス付近に配置して、ギャラリーや中庭、グラウンド等と一体性のある活用としている。また、設計からのBIM導入検討をはじめ、ワークショップの開催、農園の活用方策(地域住民との交流)など、独自の提案が積極的に行われている。
建設地は、同市西谷山2丁目32街区の県立農業試験場跡地で、敷地面積は約2万3800u。施設内容は校舎1万3800u以内、屋内運動場1000u以内、温水プール700u以内、食堂・厨房910u以内、屋外学習施設等290u以内−など。
なお、優秀提案者(次点)は、永園設計・三島建築設計事務所・プランディーJV。基本設計費は2018年度12月補正予算に1億300万円、実施設計費は19年度当初予算に2億1080万円を計上している。