大阪府は、寝屋川北部地下河川整備事業で、国土交通省から大深度地下の使用認可を受けた。認可事業区域は、市道片町野江森小路線(野江4交差点)〜城北川取水施設など3区域の計約2・2`。地下河川としては全国初の事例となる。
寝屋川北部地下河川の工事未着手区間は、鶴見立坑〜城北立坑間(内径9b、延長1778b、貯水量12万立方b、鶴見調節池)、城北立坑〜排水機場間(内径11・5b、延長2905b、貯水量30万立方b、都島調節池)の延長4684b。
同区間では基本的に、都市計画道路下に大深度を使用して施工する。大深度区間は、大阪内環状線(国道479号)から最下流部の排水機場までの延長3549b(内径9b延長約643b、内径11・5b延長2905b)となっている。
今回、使用許可を受けたのは▽寝屋川北部地下河川排水機場〜市道赤川天王寺線(都島本通交差点)の延長約0・3`▽市道片町野江森小路線(野江4交差点)〜城北川取水施設の延長約1・4`▽城北川取水施設〜国道479号(花博記念公園西口交差点)の延長約0・5`―の計約2・2`。
府では今後、城北立坑の整備に着手。完成後は、同立坑をシールドマシンの発進基地として利用し、上流側の鶴見立坑(既設)に向けて地下河川(鶴見調節池)を掘り進める。その後、下流側のポンプ場(到達立坑)に向け掘進することになる。シールドマシンは泥水式を想定する。
城北立坑の設計は東京建設コンサルタント関西本社(大阪市北区)、鶴見調節池の設計は日建技術コンサルタント(大阪市中央区)が担当。
提供:建通新聞社