建設工事費 240億6300万設計意図伝達業務も設定 長崎市は11日、新市庁舎建設に係る19年度当初予算説明を行った。同事業に係る全体工事費は240億6300万円、別途、設計意図伝達業務を市として初設定する。2月市議会において継続費が承認されており、19年度分の実行予算を計上した。市はJV等発注形式については未定としつつも、本予算の議会承認が得られれば、今月末までを業務期間としている実施設計を基に、早期に発注できるよう手続きを進めるとした。
説明によると、工事費(18〜22年度継続費計、着手は19年度)の内訳としては、建築本体160億2600万円、電気設備32億9660万円、空調設備31億0410万円、衛生設備16億3630万円。19年度〜22年度を工事期間とする。計画概要としては、旧公会堂跡地(敷地面積は約6600平方b)を建設地としてS(一部RC)造免震構造、地上19階(地下1階、PH1階)建、建築面積約4100平方b、延べ面積約4万6200平方b(駐車場除く)の新庁舎を建設する。 業務では工事監理業務委託2億4130万円、設計意図伝達業務委託3630万円を設定。ともに工事期間と同様の履行期間とする。設計意図伝達業務は工事施工段階において、設計者が施工者に対して設計意図を正確に伝えるため、質疑応答・説明・検討・助言等を行うもの。設計者と工事監理者が異なる場合、これまで設計者には質問対応など無償での業務が発生してきたとして、地元設計団体等が設定を求めてきた。
ほか、単年度では関連して、埋蔵文化財調査関連経費1163万3000円、執務空間等整備計画策定業務委託1900万円、建物等事前調査委託2500万円を計上している。