延べ2.6千平方b 総事業費16億19年度基本・実施設計、20年度着工予定 諫早市は2019年度から新たに、(仮称)文芸・音楽ホール整備事業に着手する。延べ床面積は約2600平方b、客席は約500席規模。野球場の解体と駐車場の整備も計画に盛り込んだ。総事業費を16億8500万円と想定している。建設新聞社の取材に対し市文化振興課は、「建築と土木の工事を並行して実施。工事期間として約1年半を見込んでいる」と答えた。完成後は、老朽化が進む「諫早文化会館」の耐震化工事に入りたい考えだ。
(仮称)文芸・音楽ホールは、諫早市営野球場ライト側に建設される予定。諫早文化会館と同程度の高さにし、行き来をスムーズにさせる方針だ。建築規模は現時点で、延べ床面積約2600平方bの予定。客席は約500席。駐車場整備は文化会館の既存駐車場337台分を含め、約650台とする。造りや階数は設計業務の中で検討していくこととした。
予算が認められれば、はじめに地質調査業務を外注。ホールの基本設計と実施設計を一括で発注。ほか野球場解体実施設計、駐車場整備実施設計の発注を行う。20年度途中に設計業務を終え、早ければ20年度に着工。建築工事と土木工事を並行して実施し、可能なら21年度に完成させたい考え。事業期間は現時点で22年度までの4年としているが、事業の進み具合によっては新ホールの完成時期が早まる可能性に言及した。
新たなホール完成後
文化会館の耐震化も
(仮称)文芸・音楽ホール完成後は、建設後39年が経過し老朽化が進む「諫早文化会館」の耐震化工事に着手。設備の更新工事などを計画している。
諫早文化会館(仮称)文芸・音楽ホール整備事業に関しては、2019年度当初予算案で4900万円計上。予算承認後、地質調査のほか、ホール基本・実施設計、野球場解体実施設計、駐車場整備実施設計の業務を外部発注する。うち地質調査分を除く設計関係には債務負担行為1億0500万円が設定された。
市は、「諫早文化会館と連携して効率的な管理運営を行い、機能的で使いやすいホールを整備することで、文化活動の発表・鑑賞の機会が増え、市民文化の振興を図ることができる」と事業効果に期待を寄せている。