神奈川県産業労働局は、産業技術短期大学校の西キャンパス(横浜市旭区)に新たな施設を建設する。訓練実習棟と共同訓練棟の老朽化を受けたもので、2021年度中に整備を終える方針だ。新施設の機能や規模などをまとめるための「西キャンパス再整備事業調査検討業務」は建設技術研究所(東京都中央区)が担当する予定。
西キャンパスにある訓練実習棟(鉄骨造2階建て延べ1416平方b、1969年8月完成)と、共同訓練棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ2399平方b、70年6月完成)は、老朽化によって雨漏りや電気設備などの不具合が生じている。
17年度に佐藤清建築設計事務所(相模原市中央区)に委託して耐震診断を行ったところ、耐震性不足が判明したことから建て替えを目指すことになった。
今回、建設技術研究所で行う調査検討業務は、施設の規模・機能の他、整備事業費などをまとめるもの。3月11日に一般競争入札を実施したところ、同社が1249万円で落札した。履行期限は12月26日。
19年度は上記業務に加え、測量・地盤調査、仮移転(代替施設の借り上げ)を計画。同年度当初予算には関連経費として1億3212万円を盛っている。
新施設建設に関わる設計・工事は20〜21年度に行う考え。21年度中の供用開始後に、訓練実習棟と共同訓練棟を解体する方向だ。
キャンパスの所在地は横浜市旭区中尾2ノ4ノ1の敷地1万6034平方b。
提供:建通新聞社