建設新聞社
2019/03/19
【東北・宮城】宮城県が県民会館整備基本構想の策定支援業務を公示
宮城県は、宮城県民会館整備基本構想策定支援業務の公募型プロポーザル手続きを開始した。企画提案書の提出は4月15日までで、プレゼンテーションなどを経て5月上旬の選考結果通知を予定している。
参加資格は、一級建築士事務所の登録。2008年度以降、元請けとして国または地方公共団体の劇場・音楽堂等の文化施設の整備・建設に係る基本構想、基本計画等の策定に関する業務の実績など。
今後のスケジュールは、4月中旬に1次審査(書類審査)を実施して上位5者を選定。その後、4月下旬にプレゼンテーションを行って5月上旬までに委託候補者を決定。なお、原則として1次審査は応募者が5者を超えた場合のみ実施する。
現在の県民会館は、仙台市内中心部の定禅寺通りに面した敷地3627・96平方bに、SRC造地下1階地上6階建て、延べ1万2470・04平方bの規模で1964年9月に開館。内部には1590席の大ホールをはじめ、大・中・小会議室などを備えており、利便性の良さも相まって宮城県の文化芸術活動の拠点施設として多くの県民に親しまれているが、築後50年以上が経過し施設や設備の老朽化に加えてバリアフリー対策や資材搬出入などの機能面でもさまざまな課題を抱えているため、県は移転も視野に入れながら2000席規模で建て替える方針を固めた。
業務内容は、県民会館の整備のあり方に関する有識者会議の開催運営支援および基本構想原案の作成支援。このうち、基本構想原案では求められる機能や規模、立地条件の整理や施設計画の提示、概算事業費算出などを行う。履行期限は2020年3月19日までだが、中間案の原案を本年11月ごろまでに作成する。委託上限額は1607万3640円(税込み)。
なお、今回の業務に先立ち、2月14日に県は整備の在り方に関する有識者会議を立ち上げており、ことし8月までに整備の方向性を取りまとめるとしている。
提供:建設新聞社