富山市議会総務文教委員会が18日に開かれ、市側が富山駅北に建設する中規模ホールの基本計画案を示した。整備についてはPFIを導入するにあたり、7月ごろに事業者を公募し、2月ごろに優先交渉権者を特定するとした。
基本計画案によると、ホールは舞台袖や舞台上部の空間を持たない「箱型ホール多機能型ブラックボックス」タイプとし、客席数は700席程度で可動式。コンサートをはじめ、歌舞伎や舞踏など伝統芸能分野にも対応できる一方、客席を収納できる可動式とすることでファッションショーや展示会も開催できるようにする。事業費は52億円程度を見込み、延べ床面積は約5500平方メートル(建築面積約3200平方メートル)になる。
建設地は市芸術文化ホール北側の市有地(牛島町地内、敷地面積8450平方メートル)。企画運営などは市民文化事業団が担当し、維持管理はPFI事業者の業務となる。
市では、パブリックコメントを経て4月上旬には基本計画を策定。19年度に事業者と基本協定を締結し、20年度に実施設計、21年度中の着工、22年度の完成を目指す。基本計画策定業務は日本経済研究所が担当。