宿毛市は、新庁舎を建設するため、2019年度当初予算案に設計委託費4251万円(20年度までの債務負担行為限度額=9018万円・税別)、高台造成工事費6億4200万円(20年度までの債務負担行為限度額=3億8909万円・税別)をそれぞれ計上している。設計については公募型プロポーザルでの外注を予定しており、早ければ4月中に公告する。また造成工事についても6月議会の承認を目指し、4〜5月に発注する見通しだ。
新庁舎の規模は約5400平方bを想定。概算事業費は23・5億円を見込む。今回の設計では基本実施設計と地質調査を一括で外注する予定。また建設地となる高台は小深浦528の周辺で、約3・6fの造成地を標高20b程度に整備する。すり鉢状の地形を生かし、切土や盛土で施工を進め、極力残土が出ない形とする。この他、現道約400bを幅員10b程度に拡幅し、アクセス道路として整備する他、調整池なども建設する。なお高台には市が統合保育園建設を予定している他、県が幡多土木事務所宿毛事務所、県警が宿毛警察署の移転を計画している。
整備スケジュールでは基本・実施設計を19〜20年度で行い、20年度に造成工事を完了させ庁舎本体工事に着手、21年度中の完成を目指すとしている。
現在の庁舎は柱の包帯補強により耐震化しているが老朽化が著しく、また津波浸水区域にあるなどの理由から建て替えを計画。現庁舎の施設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ3253平方b、1963年建設。
提供:建通新聞社