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滋賀産業新聞
2019/03/19

【滋賀】県東近江土木 国道421号の補助道路整備(佐目・萱尾工区)

 県東近江土木事務所は、東近江市永源寺地域で進める「国道421号補助道路整備事業(佐目・萱尾工区)」について、19年度当初予算で、20〜22年度の債務負担行為を含め4ヵ年で約16億円の予算を確保し、事業の推進を図る。
 同事業は、国直轄で施工された東近江市と三重県いなべ市を結ぶ「石榑(いしぐれ)トンネル」(延長4157b、11年〔平成23年〕3月26日開通)から滋賀県側の道路整備を県施行で進めているもの。
 現在、工事が進む佐目・萱尾工区は、隣接するダム湖に沿って道路を拡幅するもので延長約3660b(計画幅員=車道6b、全幅8・5b)。14年(平成26年)に完成した佐目子谷橋(橋長155b)付近から下流、約1750bにある永源寺ダム管理事務所付近までの供用開始目標を、23年度に定め事業の推進を図っている。
 17年度(平成29年度)末までに佐目子谷橋から約1050bの供用を達成。佐目町集落を迂回する残る約700bの区間において、現在、(仮称)奥樋の谷橋(橋長110b)の上部工がオリエンタル白石の施工で、また、その下流で橋長16・9bのメタルロード工法による鋼製桟道橋が秋村組の施工で、それぞれ工事が進められ、今月14日に開札した萱尾町地先での補強土壁工も落札した秋村組の施工で工事を推進。
 4月以降には、(仮称)奥樋の谷橋下流の(仮称)樋の谷橋(橋長130b)の上部工を発注するほか、計画している3つの鋼製桟道橋の残り2橋(97b、21・5b)の内、橋長97bの鋼製桟道橋を発注する予定。残る補強土壁工についても、19年度に一部でも発注を目指す考えだという。
 永源寺地域で進められている同事業は、石榑トンネルの開通により広域的な地域間交流が活発化しており、更なる地域間交流に重要な役割を担い、また、防災上も重要なものとして、県は予算を確保し、なお一層の整備促進を図って行く考えだ。

提供:滋賀産業新聞