建設新聞社
2019/03/18
【東北・福島】鹿島・梓設計JVが優先交渉権者/大熊町のDB方式交流ゾーン整備
福島県大熊町は、大川原地区復興拠点内の交流ゾーンに4施設(交流施設、商業施設、宿泊施設、温浴施設)を整備するため、デザインビルド方式による実施設計・施工者の一括選定を進めた結果、鹿島・梓設計JVを優先交渉権者に決定した。
このプロポーザルでは、唯一の参加者だった同JVの技術提案について書類審査を実施し、今月4日のプレゼンテーションおよびヒアリング審査で優先交渉権者を特定した。
この施設群の施工地は大熊町大川原南平地内の敷地1万5290平方b。楠山設計・都市建築設計集団・弾構造設計事務所JVが作成した基本設計によると、多目的ホールや運動スタジオなどで構成する交流施設の規模は、S造2階建て、延べ1767平方b(建築面積1650平方b)で、スーパーマーケットや小売店舗などが入居する商業施設は、S造平屋建て、延べ1802平方b(同1802平方b)規模とする。
このほか、宿泊施設はS造平屋建て、延べ574平方b(同818平方b)で、居室13室を配置し、浴室、脱衣室などで構成する温浴施設はS造平屋建て、延べ613平方b(同760平方b)規模とし、連携した施設運営を行う。
プロポーザルにおける鹿島・梓設計JVの提案は、工期順守・短縮に向けた綿密な提示に加え、IT活用や地域活性化への配慮、地元活用、関連事業への配慮・調整などにおける具体的な提案が高い評価を受けた。
今後は、早期の事業実施協定および設計業務の委託契約を目指すとしており、8月ごろにも工事請負契約と工事監理業務の契約を締結したいとしている。
なお、4施設のうち、商業施設は20年2月28日の完成を予定しており、ほか3施設は20年8月31日の完成を目指す。
提供:建設新聞社