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北陸工業新聞社
2019/03/18

【新潟】JIS改正の概要など解説/デンカコンクリート研が講習会 

 デンカコンクリート技術研究会(橋詰重起会長)は15日、新潟市中央区の新潟東映ホテルで18年度講習会を開いた。会員ら約85人が参加し、コンクリート関係のJIS改正や次代の技術などを学んだ。
 冒頭、あいさつに立った橋詰会長は「最近は多様なコンクリートが顧客から求められており、皆さんも苦慮されていることと思う。講習でJIS改正を確認し、社内規格の変更や認証機関への申請に役立ててほしい」と述べた。水谷吉一デンカ新潟支店長は「セメントと特殊混和材を通じた資材の提供とともに、循環型社会への貢献を今後も続けていく」と語った。
 最初に、デンカインフラ・ソーシャルソリューション部門セメント部主席の飯田達郎氏がコンクリート関係のJIS改正について解説。レディーミクストコンクリートに固有な認証手続、製品の品質管理体制などに関する要求事項について規定する「JIS Q 1011」を中心に説明を行った。続いての講演ではクリエイティブ・スピリッツ代表の鳴沢晴美氏がコンクリートの歴史を過去から現在までたどり、さらに自己修復機能を持つものなど未来の姿を紹介した。
 地濃茂雄新潟工科大学名誉教授は「次代のコンクリート技術を想う〜求められる感性〜」と題し講演を行った。感性の基本は好奇心であると定義づけ、自らが全国各地で撮影した写真を使いながら「感性を磨く術は身の回りにある」と呼び掛けるとともに「感性は不可欠なもの。その良し悪しはコンクリート業界の存続に大きく影響する」と若手技術者にメッセージを送った。

hokuriku