南砺市は、公立南砺中央病院(梅野地内)の3階改修工事で、19年度当初予算案に3億2957万9000円を計上した。工事は4月にも公告される見通し。
地域包括ケアのための医療、保健、介護一体型の施設に再整備を図る。保健センター部分は、約797平方メートルあり、観察室、事務室、健診室などを設ける。地域包括支援センター・訪問介護ステーションは、約97平方メートルで事務室を配置。病院部として269平方メートルを確保し、入院患者や家族に病状・治療方法を説明するカンファレンス室、薬剤科調剤室、倉庫などを置く。
また、保健センターの移転に伴い、駐車場が手狭になるため、敷地内に50台分、約670平方メートルの駐車スペースを増設する。
市では昨年、新南砺市立病院改革プラン(16―20年度)に基づき、休止していた産科41床を廃止。この病床があった3階部分に耐震基準を満たさず、建て替えが必要な保健センターを移転するなど用途変換に伴う改修工事の検討を進めていた。完成は12月の予定だ。
実施設計は、富山県建築設計監理協同組合。担当は、建築が新建築設計事務所(高岡市)と誉建築設計事務所(南砺市)、機械、電気両設備は前田設備設計事務所(富山市)。