大阪市は、「中央卸売市場南港市場施設整備実施設計」の公募型プロポーザルを行い、委託予定事業者として大建設計(大阪市西区)を選定した。業務期間は2020年3月31日まで。工事の発注時期は今後検討するが、早くても21年度以降になる見込みだ。
同事業を巡っては当初、デザインビルド方式による整備を予定していたが、入札参加者がなかったため通常方式に転換した。実施設計のプロポーザルには同社の他、ピーピーアイ・内藤建築事務所設計共同体の計2者が参加していた。契約上限額は2億1132万9000円(税込み)だった。
南港市場は住之江区南港南5ノ2ノ48に位置し、敷地面積は約10万平方b。計画では、整備後30年以上が経過している同市場の再整備に向け、施設の新築や、既存施設の減築、大規模改修を行う。
新築する施設は▽大動物棟(鉄骨造3階建て延べ約1万0200平方b)▽小動物棟(同約7100平方b)▽関連施設棟(鉄骨造平屋約1400平方b)▽病畜棟(同約240平方b)―など。
また、減築・大規模改修の対象となるのは本館棟で、既存規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約2万1500平方b。この他、解体撤去工事の対象となるのは▽仲卸棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ約5700平方b)▽福利厚生棟(同造2階建て延べ約1500平方b)―となっている。
基本設計と発注支援業務などはピーピーアイ・大建設計共同体が担当した。
提供:建通新聞社