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建通新聞社(神奈川)
2019/03/14

【神奈川】横浜高速鉄道MM線留置場トンネル 鹿島JVが技術協力

 横浜高速鉄道会社はみなとみらい線(MM線)車両留置場のECI的手法による整備で、工事に先立つ技術協力業務を鹿島・東亜建設工業・奈良建設JVに委託する。2018年11月から指名プロポーザル手続きを進めていたもので、3月12日に同JVを優先交渉権者とした。3月中に契約を結び、八千代エンジニヤリング(横浜センター、横浜市保土ケ谷区)で進める設計に同JVの施工ノウハウを反映させて、施工計画の立案や全体工事費の算出につなげる。価格交渉がまとまれば、19年度内に同JVと工事の契約も結んで早期着工を目指す。
 MM線車両留置場(横浜市中区山手町地内)は、元町・中華街駅から港の見える丘公園方面に向かって▽単線×2の曲線部約210b▽複線の分岐部約100b▽2連の車両留置部約270b―の3断面で計画する最大土被り約50b、総延長約580bのトンネル。NATMで上総層群の岩盤を貫いて構築し、10両×4編成を収められるようにする。
 東京急行電鉄・元住吉車庫の一部借地による車両留置が難しくなったため、自前の車両留置場を確保する格好。他社の車両を含む引き上げ機能も持たせる。
 曲線部の民有地通過に伴う金銭補償を含め総事業費約150億円を見込む。
 設計段階から施工者が関与する「ECI的手法」での整備を考え、学識経験者らの検討委員会(委員長・西村和夫首都大学東京学長特任補佐)を組織。3社JV(第3順位市内事業者)の編成を条件に、技術協力業務の委託先を選ぶための指名プロポーザルを実施した。
 プロポでは▽技術協力業務の理解度、実施手順、経済性▽トンネル掘削に伴う切羽安定と地表面沈下対策(全断面)▽車両留置部のトンネル工事に関わる経済性(掘削から吹き付けコンクリートまでの概算施工価格)、工期(掘削から覆工コンクリート完了までの概算工期)―を挙げて、鹿島JVを含む4JVに技術提案を要請した。
 
提供:建通新聞社