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建通新聞社
2019/03/14

【大阪】新木津川大橋の耐震補強工事に着手

 大阪市は2019年度、南海トラフ巨大地震対策に伴う橋梁の耐震化事業で、新木津川大橋と千代崎橋の工事に着手する予定だ。新木津川大橋ではダンパー設置などの地震動対策工事、千代崎橋では浮き上がり防止などの津波対策工事を実施する。
 新木津川大橋は、1994年に完成した国内有数のアーチ橋で、木津川の河口に位置。大阪市大正区船町1丁目と住之江区柴谷1丁目とを結ぶ。河川内の航路(幅150b、高さ46b)を確保するため、全長は約2・4`に及ぶ。
 橋梁全体は、主橋梁(長さ495b、幅員11・25b)と両岸のアプローチ橋で構成。橋の高さは最高地点で水面上50bの高さがある。そのため、取り付け道路部分が通常の橋と比較して長くなり大正区側のアプローチ部(長さ881b、幅員12・75b)は、3重のループになっている。
 3重ループになっているアプローチ部(大正区)と反対側のスロープ部(住之江区)については、コンクリートの巻き立てや落橋防止を施して耐震化する考えだ。
 アーチ部分などの詳細設計はエイト日本技術開発(大阪市淀川区)が担当。
一方、千代崎橋では2019年度、浮き上がり防止工事などを実施する。木津川に架かる延長64b(主橋梁部分)の橋梁で、上部構造は鉄筋コンクリート鋼鈑ゲルバー橋。下部は渡河部に2本の橋脚があり、径間は3スパンとなっている。完成年は1927年。場所は大阪市西区千代崎2丁目。
 詳細設計はセントラルコンサルタント(大阪市北区)が担当。

提供:建通新聞社