富山県農林水産部は、愛本新用水地区農村地域防災減災事業(用排水施設)に新規着手する。19年度から5カ年に総事業費3億5000万円を投じ、延長780メートル区間の愛本新用水路改修に取り組む。
受益面積は黒部市宇奈月町舟見ほかの374・3ヘクタール。愛本新用水路は52年に整備され、黒部川水系音谷川から取水。全長は4500メートル。山腹水路の区間では法面崩壊により幹線用水路として機能を損なう恐れがあり、早急に土砂流入防止対策として改修を行う。
整備内容は、現場打ちコンクリート開水路工780メートル。通水量2・76立方メートル/秒。19年度に測量設計を進め、20年度の着工を目指す。事業費のうち、工事に3億2600万円、測量設計に2000万円、用地補償に400万円を充てる。23年度の全体完成を予定している。