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北海道建設新聞社
2019/03/13

【北海道】農業土木工事で週休2日制「難しい」 現場代理人の声

 帯広建設業協会農林土木委員会は、2017年度に十勝総合局発注の農業土木工事を施工した現場代理人を対象としたアンケート結果をまとめた。設計や工期が適正であったかなどの意見を集め、書類簡素化や週休2日制に関する現場の現状や要望を聞いた。
 工期については58%が妥当と判断し、前年度から14ポイント上昇。工期不足を感じた現場代理人からは「工事の集中する下半期で労務や資機材の調達に時間を要した」と回答があった。設計変更の決定時期や内容はいずれも9割以上が了解し、適切であったと答えた。
 週休2日制は気象条件によって左右される農業の現場だけあって導入には難色を示す人が多い。「工事が遅れると受益者の作付けや収穫の予定に影響が出るので休みにくい」「8―10月は施工のピーク。現場を管理する立場として降雪前には終えたい。この時期に月8日休むのは無理」などと実情を踏まえた声が集まった。
 改善策については「ゆとりある工期設定と入札時の条件で履行できなかった受注者への罰則を設けないと経営者も本腰を入れないだろう」「雨天休日も週休2日に含めてくれたら」という意見が出た。
 工事関係書類で不要に時間がかかるものについて聞くと、工事写真帳の作成に関する声が多く「整理に毎日2時間かかる」「日常的に作成する書類が多い中で毎日整理するのは難しい」などの回答が寄せられた。簡素化については紙と電子の2重納品廃止や、国と建管が運用している情報共有システム(ASP)の活用を求める声が挙がった。