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建通新聞社
2019/03/13

【大阪】市こども相談C移転改築 19年度事業着手

 大阪市は、中央区にある市こども相談センターを浪速区に移転する計画で、2019年度に基本計画の策定に着手する。もと浪速青少年会館跡地に新施設の建設を計画しており、20〜21年度に基本・実施設計を行い、22〜23年度の2カ年で施工する予定だ。
 建設予定地の敷地内には、もと浪速青少年会館の建物があり、現在は栄小学校の校舎として利用している。新施設を建設するのは、校舎東側にある敷地面積約1万9000平方bの空き地。照明スタンドやフェンスなどの既存付属物があるが、建設前に撤去する見通しだ。
 新施設の規模は、現センターの規模や今後の利用見通しを予測しながら今後検討する。現センターの規模は、鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ約8700平方b。新施設に求められる機能として▽個室対応▽最大6人までのユニットケア▽家庭仕様のトイレ・浴室―などを挙げている。現在のところ、建設関連費は約46億円を概算している。
 整備スケジュールは、19年度に基本計画を策定し、20年度に新築に向けた基本設計と既存構造物の解体設計、21年度に実施設計と解体工事、22〜23年度で建設し、24年度早期の開設を目指す。
 現センターは、1972年建設の旧市立労働会館を改修して2010年に開設。虐待を受けた子どもらを一時保護する施設は、部屋の定員や1人当たりの面積が国の基準を満たさない状況が続いている。構造上、個室化に向けた改修工事が困難である他、現在地で改築するよりも新築・移転する方が建設コストを抑えられるため、浪速区に移転することにした。完成すれば、市は3児童相談所(浪速区・平野区・東淀川区)体制となる。
提供:建通新聞社