高知県土木部は、幡多土木事務所宿毛事務所を宿毛市小深浦地区の高台に移転する。この高台は、宿毛市が市役所庁舎を移転するため2019年度から約3・6fの造成に工事着手することになっている。20年度の造成完了後、県は土木事務所に係る土地の分譲取得を市から受ける予定で、早ければ20年度中に基本設計を外注し、21年度に実施設計を進めた後、22年度に建築工事を発注する。
現事務所(宿毛市宿毛5342ノ7)の規模は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1577平方b。1995年建築で耐震性はあるが、海岸に近く南海トラフ地震発生時にはL2想定で最大7・2bの津波浸水想定が出されており、3階まで浸水する恐れがある。そのため県では、災害発生時でも活動拠点としての機能を確保するため、小深浦地区に造成される高台を移転先として決め、関係機関との協議に入る。
現時点で新施設の詳細については未定だが、土木事務所としての規模は現施設と同程度を見込んでいる。この他、現在宿毛市小筑紫町にある宿毛漁業指導所を移転し、新施設に入居させることも検討している。
宿毛市が造成する小深浦地区の高台は、宿毛市街地の西に位置し、県道宿毛城辺線近くの約3・6f。土木事務所以外に宿毛市が市役所庁舎と統合保育園を建設する他、県警が宿毛警察署の移転を計画している。
提供:建通新聞社