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　金沢市議会３月定例月議会は１１日、本会議を再開、一般質問が行われ、山野之義市長は寺町で建設中の「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」について、７月２６日にオープンさせる考えを示した。
　高村佳伸氏（自民）が開館時期を尋ねた。山野市長は「様々な建築を発信していくことが文化都市金沢の更なる魅力につながり、金沢建築館がまさにその拠点となることを期待する。夏休み期間中に学生を含め多くの方にきてもらいたい」と語った。オープニングイベントでは父・吉郎氏の生い立ちや作品などを紹介する企画展を検討していることも明らかにした。
　金沢経済同友会から提案を受けた金沢歌劇座の建て替えに関しては、「１００億円を超える事業費が想定される。ホール（整備）には国の補助金や交付金が見込めないため、まずは財源の確保を最優先に予算の平準化を図りながら、充分に時間をかけて検討していく。引き続き歌劇座のあるべき姿について速やかに検討を進める」と述べた。
　中西利雄氏（みらい）はまちづくりに関し質問。山野市長は金沢駅前の都ホテル跡地について、所有者の近鉄不動産に対し、「たとえ暫定利用であっても、駐車場は考え直してほしいと伝えた」とし、引き続き連絡を密に取りながら、まちづくりに配慮した活用策と一日も早い開発計画の提示を求めていくとした。
　卸売市場の再整備に関しては、「まちづくりや市場流通、観光に詳しい有識者で構成する検討会のほか、作業部会を設置し、再整備に必要な施設、機能、規模、エリアの利活用策など基本構想に向けた具体的な検討を行う」と説明した。