日本工業経済新聞社(群馬)
2019/03/11
【群馬】県薬剤師会環境衛生試験センターが水道技術講習会開く
群馬県薬剤師会環境衛生試験センター(須野原修所長)は8日、前橋市内のJAビルにおいて2018年度の水道技術講習会を開催した。当日は市町村の水道事業担当者など約100人が参加し、各講義に耳を傾けた。
冒頭、あいさつに立った同センターの小板橋利恵子副所長は「本日の講習会は、厚生労働省が公表している水道ビジョンの3つの柱である持続、強靭、安全をテーマとした。この講習会を日々の業務に役立てて頂けたら幸い」と述べた。
続いて講師3人が演題ごとに講義を行った。日本水道協会水道技術総合研究所の長谷山信一氏が「水道法改正の概要〜広域化と公民連携〜」を主題に解説。東京都水道局多摩水道改革推進本部調整部の吉澤健一氏は「平成30年7月豪雨災害復旧支援〜東京水道災害救援隊の活動記録〜」、同センター検査部理化学検査課の恩田哲行氏が「残留塩素について」をテーマにそれぞれ説明した。
このうち長谷山氏は、計画的な整備から基盤強化へ方針転換する改正水道法の中身について水道事業が抱える課題を交えて話した。また、水道サービスの持続には住民理解が不可欠とし、広報活動の重要性も説いている。
講習会はより安全、安心な上水道を供給するために浄水技術や水質管理技術などをテーマとして、15年度から県の後援を受けて毎年開催している。