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建設新聞社
2019/03/11

【東北・秋田】国際教養大学が学生寄宿舎をPFI方式で新築

 国際教養大学は、PFI方式で学生宿舎を新築するため、事業者の募集・選定に関するアドバイザリー業務を条件付き一般競争で公告した。
 参加資格は、秋田県建設コンサルタント業務等入札参加資格者名簿に登録され、県内に本社、支社または営業所を有し、過去5年間に今回の業務と同程度の規模の実績があることなど。申請書の提出は18日まで受け付け、26日13時30分から入札を行う。
 新学生宿舎の整備については、本年度にパシフィックコンサルタンツでPPP・PFI導入可能性調査業務を実施し、VFMの算定結果などを総合的に判断した結果、PFI方式の導入を決めた。
 建設予定地は、大学近隣にある雄和サイクリングターミナルのグラウンドゴルフ場の一部で、敷地面積は約4500平方b。市有地であり、譲渡を受けるため秋田市と協議を進めている。
 新宿舎には計255室の居室を設ける(うち3室はバリアフリー)とし、3階建ての7棟で構成する想定だが、棟数や構造、階層は事業者の提案により変更もあり得る。付帯施設としてラウンジ機能付きのコインランドリー棟も整備する。維持管理期間は2020年を想定。
 今回の委託は、実施方針の作成や特定事業の選定支援、募集書類の作成、事業者の審査や契約の支援などを行うもので、履行期限は20年2月28日まで。20年度内に設計を終え、早ければ同年度に着工、21年度の完成を目指す。
 同大学では、1年次に寮生活を義務付けており、2年次以降は学生宿舎か学外の民間アパートなどに入居する。このうち学生寮「こまち寮」は大規模修繕を計画しており、修繕期間に学生を収容する施設が必要なことや、既存の学生宿舎「ユニバーシティヴィレッジ」が老朽化しているため学生寄宿舎の新築を立案した。
 なお、修繕するこまち寮は、1991年に竣工したRC造4階建て、延べ5798・95平方bの施設で、屋根や外壁の改修、機械・電気設備の更新などを行う必要がある。改修に向け基本設計を公告していたが入札を取りやめ、対応を検討している。施工地は秋田市雄和椿川奥椿岱地内。

 提供:建設新聞社