浜松市は、PFI方式で進めている天竜区青谷の新清掃工場整備事業を2019年度も継続する。19年度当初予算案に事業費として43億1010万円を計上。市は、建設地敷地内の水道やアクセス道路などの整備を進める。
水道は、建設地敷地内に新たに水道管を敷設する。事業費は約1億円を見込む。内訳は設計費が約8000万円、工事費が約2000万円。委託時期や工事の発注時期は上下水道部が決める予定。
アクセス道路は、熊小松天竜川停車場線の現道拡幅を継続する。19年度事業費は4億8930万円を見込んでおり、延長約1300bを複数工区に分けて発注する。幅員は9b。発注時期は今後検討していく。設計はフジヤマ(浜松市中区)などが担当。全体では同路線の延長3000bを23年度にかけて拡幅する計画。
この他、施設完成までの設計・建設モニタリングをパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)、環境影響調査を玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)で継続。19年度事業費として3742万円を充てる。
施設については、建設工事と維持管理運営を新日鉄住金(東京都千代田区)など8社で構成する特別目的会社「クリーンシステム」が担当。19年度は事業費として36億7317万円を見込む。アプローチ道路や敷地造成などの工事を計画している。
施設の規模は、工場棟(新清掃工場と新破砕処理センター)が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ2万2790平方b。管理棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ1180平方b。鉄骨造平屋約40平方bの計量棟、鉄骨造平屋約740平方bの一般搬入用受け入れヤードも整備する。
新清掃工場の処理方式はシャフト炉式ガス化溶融方式。処理能力は1日当たり399d(2系列)。発電能力は蒸気タービン発電機1万5120`hと太陽光発電100`h。新破砕処理センターの処理方式は破砕(燃えないごみと粗大ごみ)、選別(プラスチック製容器包装)などで、破砕設備は1日当たり38d、選別設備は同26dを処理する。
事業期間は44年3月31日まで。新清掃工場は24年度の供用開始を目指す。
提供:建通新聞社
(2019/3/11)
建通新聞社 静岡支社