木更津市は7日、「木更津市新火葬場整備運営事業」の審査結果を公表した。入札には東亜建設工業グループと浅沼組グループの2グループが参加し、今月3日に開いた事業者選定委員会で東亜建設工業グループを最優秀事業者に選定した。入札価格は64億9045万2697円(消費税抜き)で、総合評価値が78・20点。浅沼組グループの入札価格は67億3934万6714円(同)で、総合評価値が73・49点だった。予定価格は68億3345万8000円(同)で、最低制限価格の設定はなかった。
東亜建設工業グループは、代表企業が東亜建設工業(東日本建築支店)で、構成員が富士建設工業と千葉ネスコ。協力企業として梓設計、荒井設計事務所、日立キャピタルが参画する。
同事業はPFI事業(BTO方式)により実施するもので、昨年9月28日付で一般競争入札を公告し、事業者を募集した。事業期間は2019年7月から38年3月まで。事業の概要は@施設整備A維持管理B運営C既存施設(現火葬場)解体・撤去等D工事用道路整備E造成工事F環境緑地計画。
アドバイザリー業務は、パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区神田錦町3―22)が担当し、日比谷パーク法律事務所(東京都千代田区有楽町1―5―1)、フロンティアコンストラクション&パートナーズ(東京都港区芝5―33―1)が関与した。
今後は、4月に基本協定を締結し、仮契約締結後、6月に本契約を結ぶ。その後、7月から本施設の設計・建設に着手。22年12月に引き渡し・所有権移転の手続きを行い、供用を開始する。
同事業は、君津地域4市(木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市)が事業費を負担し、共同で木更津市火葬場を現在地において建て替えるもの。
事業場所は木更津市大久保840番3ほか地先。敷地面積は約3万3460u。都市計画区域は市街化調整区域(建ぺい率60%、容積率200%)。建物は延べ面積4500u以上(建築面積2700u以上)とし、火葬炉10基、待合室最大10室、告別収骨室5室(告別収骨一体型、2炉で1告別収骨室)を配置。駐車場は普通車85台以上、身障者用3台以上、マイクロバス10台以上を確保し、ほかに職員駐車場を整備する。
施設は▽エントランスゾーン▽火葬ゾーン▽管理ゾーン▽待合ゾーン▽外構ゾーン――の5つにゾーニング。エントランスゾーンは風除室、エントランスホール、トイレなど、火葬ゾーンは火葬炉、炉機械室、告別収骨室、霊安室など、管理ゾーンは事務室、更衣室、休憩室、倉庫など、待合ゾーンは待合ホール、待合室、トイレなど、外構ゾーンは駐車場、構内道路、調整池などで構成する。