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建通新聞社(神奈川)
2019/03/11

【神奈川】国道129号など8路線着手 県の無電柱化計画

 神奈川県県土整備局がまとめた無電柱化推進計画素案によると、2020年度までに国道129号(平塚市大神)など8路線9カ所5・34`で事業着手することになっている。これに、事業中の国道134号(横須賀市根岸町)などを加えると、県管理道路の10・2`で事業を実施することになる。浅層埋設方式といった低コスト手法の他、軒下配線方式などによる整備も検討していく。
 県はこれまで、国道134号など緊急輸送道路や、観光地である鎌倉市若宮大路などで電線共同溝などによる整備を進めてきた。18年度末予定の整備済み延長は約24・8`で、県管理道路延長(約1070`)の約2・3%に相当する。
 今回まとめた推進計画素案では、「防災」「安全・円滑な交通確保」「景観形成」の三つの観点に基づき、特に重要な区間で優先的に無電柱化事業に取り組むとしている。
 20年度までを期間とする計画では、▽国道467号(藤沢市藤沢)0・12`▽県道30号・戸塚茅ケ崎(藤沢市辻堂元町)0・35`▽県道61号・平塚伊勢原(平塚市平塚)0・43`▽同(伊勢原市伊勢原)0・46`▽県道71号・秦野二宮(二宮町一色)0・75`▽県道78号・御殿場大井(開成町吉田島)1・15`▽県道301号・大船停車場(鎌倉市大船)0・73`▽県道705号・堀山下秦野停車場(秦野市本町)0・25`▽国道129号(平塚市大神)1・10`―の8路線9カ所5・34`で新規着手する予定。
 無電柱化の事業手法では電線共同溝方式について、国の動向やモデル施工の結果などを踏まえ、浅層埋設方式や小型ボックス活用埋設方式の採用に向けた検討を進めていく。
 この他、低コストで実現可能な裏配線方式、軒下配線方式による整備も検討する。
 推進計画は、パブリックコメントなどを経た7月に決定する見込み。
 なお、県は無電柱化に向けた取り組みとして、昨年4月に電線類の埋設深さ基準を緩和。また、同年9月19日に緊急輸送道路で電柱新設を禁止する、道路の占用制限を開始した。国道1号や県道21号横浜鎌倉など65路線が対象で、総延長は657・1`に上っている。

提供:建通新聞社