国土交通省は「横浜港国際海上コンテナターミナル再編整備事業」と題し、2019年度に新本牧ふ頭コンテナターミナルの岸壁・護岸や本牧ふ頭のBC2岸壁とCD突堤間岸壁の直轄整備などを事業化する。コンテナ船の大型化や基幹航路の再編、コンテナ貨物の増加などに対応するため。総事業費3100億円を見込み、先行して本牧ふ頭関係で27年度、新本牧ふ頭関係で31年度の完了を目指す。3月7日の交通政策審議会・事業評価部会で了承を得た。
新本牧ふ頭に関しては、本牧ふ頭D突堤の東方水域約140fを埋め立てて整備する。このうち約40fを横浜市が市施行で19年度に事業化し、外周護岸やインフラに900億円を投じてロジスティクス拠点の形成を図る。平成30年代後半の完成を予定している。
国交省が今回の事業に盛り込んだのは、基部に続くコンテナターミナルの部分。直轄事業で水深18b以上の岸壁1000b(19〜31年度、721億円)や護岸1500b(20〜27年度、731億円)、防波堤150b(26年度、28億円)、背後の荷さばき地(22〜31年度、471億円)、道路2`(22〜31年度、200億円)を整備する。貸付事業で荷役施設(30〜31年度、144億円)も配置する。
一方、本牧ふ頭では直轄事業で水深16bのBC2岸壁310b(19〜25年度、162億円)を設けるとともに、前面水域を浚渫して水深16bの航路・泊地15・6f(24〜27年度、25億円)と航路19・3f(24〜27年度、37億円)を確保。BC突堤内には荷さばき地(24〜27年度、221億円)を整備して、貸付事業で荷役施設(24〜25年度、36億円)を置く。
また、C・D突堤間の岸壁も直轄とし、水深7・5b、延長240b(21〜23年度、26億円)の規模で整備。横浜市が背後の水域を埋め立てて埠頭用地を創出する。
さらに直轄事業で水深16b、延長300bのD5岸壁改良(20〜21年度、88億円)と、背後の荷さばき地整備(21〜22年度、187億円)を実施。補助事業のA突堤道路2・9`(19〜20年度、23億円)を通す。
提供:建通新聞社