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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/03/06

【茨城】高萩市が総合福祉センター空調改修/19年度当初予算案で民間こども園改築補助


 高萩市(大部勝規市長)の2019年度当初予算案は一般会計全体、普通建設事業費ともに増額となった。目立った投資的事業では総合福祉センターの空調設備改修に1億2538万6000円を計上。新規事業では認定こども園整備支援事業に対して3億6775万1000円を設定した。北茨城市と共同で行う一般廃棄物処理施設整備へ向けた委託費、高萩駅西口再整備へ調査委託費など、将来の大型事業を予感させる予算配分も行った。(3面に主な事業を掲載)

 一般会計の総額は126億500万円で、前年度当初に比べて1・2%増額。普通建設事業費は10億5451万9000円で、同13・6%の増。特別会計では合葬式墓地建設工事費が計上された霊園事業が313・2%の大幅増となった。
 総合福祉センターは浴場、多目的ホール、研修室、集団検診室などの機能を有する総合施設。老朽化が見られる空調設備を改修して環境改善を図る。工事は2期に分けて行う予定。設計は18年度に潟Gイプラス・デザイン(水戸市)に委託した。
 認定こども園整備支援事業は民間の認定こども園を対象に施設整備に関する経費を支援する。19年度は松ヶ丘認定こども園の建て替えに対して補助を行う。
 防災行政無線整備事業は8290万円を設定。市内の情報伝達手段の充実を図るため18年度から進めている事業。19年度は市街地に屋外子局を15局増設する。
 一般廃棄物処理施設事業では345万8000円を充当。市では現在、自前のごみ処理施設を保有しておらず、民間へ処理を委託している状態。
 一方、北茨城市でも既存の処理施設が稼動から40年が経過し老朽化が見られることから、2市共同でのごみ処理施設建設を目指している。建設地は北茨城市中郷町小野矢指の県有地約5万uを取得予定。今回計上されたのは施設整備基本計画の策定や土地測量、敷地造成設計、生活環境影響調査などに要する経費を負担金として予算化したもの。
 道路関係の事業では市道の維持補修に6620万円、舗装改良に6089万5000円、交通安全施設整備に455万2000円を措置。市道3084号線(若栗トンネル)の補修工事や市道105号線の舗装工事などを推進する。
 都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線では、19年度は事業の進捗を図るため、詳細設計と用地測量を進める。事業費は3017万3000円を充てた。同線は高萩インター線と中心市街地を南北につなぐ道路であり、延長750m、幅員16mで計画している。
 橋梁長寿命化事業は長寿命化修繕計画に基づき15m以上の橋梁の点検や補修工事などを行うもの。19年度は和野前橋と和野後橋の補修を予定。予算額は4700万円。
 新規事業では、高萩駅西口の駅前広場再整備に向けた検討調査費に199万1000円を付けた。中心市街地の核となる同地の整備へ向け、現状把握や課題整理などを行う。
 特別会計の合葬式墓地整備事業は、少子高齢化による承継者不足などに対応するためのもの。高萩霊園に建設予定で、19年度に着工。20年度の供用開始を目指す。設計は18年度にエイプラス・デザインが策定。