大阪市は、長居公園内にある長居陸上競技場など関連4施設を対象にESCO事業の導入を検討している。民間事業者からアイデアを募るなど導入への可能性調査を進めており、導入可能と判断すれば2019年度以降に事業者を公募する。
導入を検討している施設は▽長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)▽長居第2陸上競技場(ヤンマーフィールド長居)▽長居球技場▽長居プール―の4施設。対象設備は、いずれも空調設備、照明設備、衛生設備となっている。
市では18年度、此花区の介護老人保健施設「おとしよりすこやかセンター西部館」を対象としたESCO事業(シェアード・セイビングス契約)を公募し、東芝エレベータ・IBJL東芝リースのグループを事業者に決めた。同事業では、19年度中に省エネ改修工事を完了し、20年度からサービスを開始する予定だ。
市が16年度までに導入したESCO事業の効果は、光熱水費削減額が計約13億4000万円、二酸化炭素削減量が計約2万6000d、エネルギー削減率が平均約29・9%となっている。
提供:建通新聞社