トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

鹿児島建設新聞
2019/03/04

【鹿児島】曽於市桜ケ丘団地建替え/県内初のBT方式、今月下旬にプロポ公告

 曽於市は、PFIで行う桜ケ丘団地の建て替え事業に、建設後の運営・維持管理を含まないBT方式を採用することを決めた。計画していたBTO方式から変更し、事業者が解体から設計・建設まで行って市に引き渡す流れとなる。公営住宅の整備では県内初、九州でも別府市に続いて2例目で、資金調達等の面から企業が参加しやすいメリットがあるという。公募型プロポーザルの要領は3月下旬に公告する。 
 事業は、大隅町岩川にある同団地(既存住宅35棟130戸、1970〜78年度建設)の老朽化を受けて計画。既存住宅を解体後の現地建て替えとし、約1万uの敷地に38戸(1DK約35u×14戸、2DK約50u×20戸、3DK約60u×4戸)を整備する。建設棟数は明らかにしていないが、コスト面や事業期間などから考えると1棟(エレベーター付き)が見込まれ、敷地内には集会所(約50u)も設ける。 
 BT方式による業務範囲は、▽既存施設の解体撤去(設計・監理含む)▽新施設の整備(地質調査、基本・実施設計、建設工事、各業務の許認可・申請業務など)−とする。 
 事業者は複数の企業等からなるグループとし、構成員のうち最低1社は同市に本社・支社(本店・支店)または営業所を置いていることを条件とする。 
 業種別の主な要件は、@設計=元請けで過去10年間に公営住宅(RC造、SRC造、S造のいずれか)の設計実績A建築=市内企業は建築の評点1300点以上、市外は経営事項審査の総合評定値(P点)900点以上B土木=市内企業は土木1150点以上、市外はP点820点以上C機械設備=市内企業は管1000点以上、市外はP点720点以上D電気設備=市内企業は電気950点以上、市外はP点700点以上−など。 
 事業者は公募型プロポーザルにより選定する方針で、3月下旬に実施要領を公告予定。4月中旬に参加表明書、7月上旬に企画提案書を提出し、プレゼンテーション等を経て8月下旬に決定する。事業期間は2021年3月末まで。 
 建設課によると、「公営住宅整備にBT方式を採用するのは県内初」とし、九州でも「別府市の亀川地区市営住宅集約建替事業(計画戸数239戸)に続いて2例目」という。

鹿児島建設新聞space鹿児島建設新聞FACEBOOK