富山県農林水産部は、早月加積北部地区農地整備事業(経営体育成型)に新規着手する。19年度から7カ年に総事業費9億7418万円を投じ、用排水路改修工事などに取り組む。
受益面積は滑川市大島ほかの149・5ヘクタールで、早月川(早月大橋)左岸部の農地が対象。同地区は72年から団体ほ場整備事業で標準30アール区画に整備されているが、水路等の老朽化が顕著なことから漏水・破損が多発。農業用排水施設の改修や客土により営農の効率化、農地集積を一層促進し、経営の合理化を図る。整備内容は次の通り。
▽支線用水路35路線 1万3023メートル(ベンチフリューム)、最大通水量1・50立方メートル/秒 5億3895万円
▽支線排水路12路線 2133メートル(排水フリューム、ヒューム管)、計画排水量6・17立方メートル/秒 2億2548万円
▽客土 1・5ヘクタール(土量700立方メートル) 301万円
事業費のうち工事に7億6744万円、測量試験に7983万円、用地買収・補償に2273万円、経営高度化支援事業に1億418万円を充てる。25年度の完成を予定している。