湖北圏域河川整備計画に基づいて姉川下流域の河川改修工事を計画している県長浜土木事務所では、難波橋から国道8号姉川橋までを予定する「第3工区」について、今年度から来年度にかけて河川改修に係わる詳細設計を進めていく。
また、姉川下流河口域の「第1工区」については、昨年度から進めてきた詳細設計を今年度内に取りまとめ、次年度からの工事着手を予定しており、いよいよ2019年度から姉川河口域の河川改修工事がスタートとなる見通しだ。
今年度からスタートする「第3工区」の詳細設計はこのほど、担当コンサルを建設技術研究所に決め、今年12月中旬の業務完了を目途に、難波橋から姉川橋までの区間を対象に、姉川左岸における堤防安全性の照査(4断面)とともに、堤防強化に係わる詳細設計L930bを進めていく予定。
堤防補強の対策工法としては、川表のり尻に止水矢板等の遮水璧を設置して基礎地盤への浸透水量や水圧を低減する「川表遮水工法」を想定しているが、検討結果等を踏まえて協議の上で決定する方針(変更の可能性もあり)。
一方、来年度からの着工を目指す「第1工区」の河川改修工事については、河口域の湖周道路の姉川大橋から新美浜橋(びわ大橋)までのL1300b区間を対象に、河口から右岸側L600bと左岸側L500bに築堤護岸工を施工するとともに、上流の右岸と左岸の堤防強化工事を実施する計画。
これら「第1工区」のコンサル業務は、右岸・左岸の築堤護岸工を中央コンサルタンツ(滋賀事務所)、堤防の安全性照査および堤防強化の詳細設計を八千代エンジニヤリング(同)と、中央コンサルタンツ(同)が、それぞれ担当。
姉川の河川改修事業は、長浜市南浜町の姉川の河口から、長浜市余呉町の高時川上流までの約30区間について、改修整備に向けた「姉川・高時川予備設計業務」を、2015年度から16年度にかけて実施(担当・建設技術研究所滋賀事務所)。
予備設計に続いて17年度からは詳細設計がスタート。河口から国道8号姉川橋までの区間を3つの工区に分け、姉川河口の姉川大橋からびわ大橋までを「第1工区」、びわ大橋から難波橋までを「第2工区」、難波から国道8号姉川橋までを「第3工区」に分け、それぞれコンサル業務を展開。「第2工区」については、右岸・左岸の堤防強化と河道掘削に係わる詳細設計等のコンサル業務が昨年秋からスタート(3件に分け発注)、2019年度内には詳細設計を取りまとめ、次年度以降の工事着手に備える方針。
提供:滋賀産業新聞