愛媛県の2019年度営繕計画を当初予算案から見た。学校施設の耐震化や老朽化対策が一段落したことから大型建築工事が姿を消し、計画的整備を図るための設計委託などが目立つ中、新増築計画としては、大洲庁舎建て替えとみなら特別支援学校校舎増築が挙がる。
19年度の営繕計画や事業費は次の通り。
【新増築、修繕、設備関係】
▽大洲庁舎建て替え(大洲市)−庁舎が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2520平方b、付属棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ324平方b。現庁舎の解体と仮庁舎への移転なども行う。事業費は1億0535万円と債務負担行為限度額11億4933万円
▽四国中央庁舎移転(四国中央市三島宮川)−四国中央市福祉会館を改修して移転。また現庁舎の解体。改修は鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ5294平方bの施設の2・3階の内装など。解体する庁舎の規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ1964平方bなど。設計は連合企画設計(松山市)が担当。事業費は1億9870万円
▽南予地方局と八幡浜支局の非常用電源設備など高所移設−建屋新築と非常用電源設備と受変電設備設置。事業費は4億9487万円
▽愛媛国際貿易センター(アイテム愛媛)修繕(松山市大可賀2ノ1ノ28)−漏水対策修繕。事業費は2200万円
▽テクノプラザ愛媛の設備更新(松山市久米窪田町337ノ1)−空調設備熱源機器更新。事業費は4840万円
▽とべ動物園アシカ舎改修(砥部町上原町240)−アクリルを利用した行動展示と西海岸をイメージさせる砂浜整備。事業費は1億3871万円
▽とべ動物園改修(砥部町上原町240)−中獣舎、爬虫類舎など改修。事業費は8447万円
▽県立学校空調設備設置−県内17校に空調設備設置
▽宇和特別支援学校食堂棟解体など(西予市宇和町卯之町3ノ85)
▽しげのぶ特別支援学校教棟トイレ改修(東温市田窪2135)
▽みなら特別支援学校校舎増築(東温市見奈良1545)−軽量鉄骨ブレース造2階建て延べ1047平方b(14教室)。児童生徒の増加に伴い教室不足対応のための校舎整備。事業費は3億1558万円
▽宇和島警察署宿舎新築(宇和島市)−宿舎建設。規模は木造2階建て延べ179平方b。設計は宏朋(西条市)が担当
▽県立中央病院診療棟予備室改修(松山市)−4階の診療棟予備室を手術室へ改修。事業費は2億6768万円
【設計、耐震診断関係】
▽南予レクリエーション公園紫電改展示館の耐震改修設計(愛南町御荘平城5688)−鉄筋コンクリート造2階建て
▽えひめ青少年ふれあいセンターの耐震診断(松山市上野町甲650)−鉄筋コンクリート造4階建て延べ5927平方b。事業費は1830万円
▽総合教育センターの耐震診断(松山市上野町甲650)−本館が鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上6階建て、別館が鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て、総延べ8433平方b。事業費は1930万円
▽県立学校の個別施設計画策定−県立学校施設66 校の施設計画を策定
▽衛生環境研究所移転建替の設計(東温市見奈良)− 元職員宿舎の大野原荘(東温市見奈良1545ノ4)が新衛生環境研究所(松山市三番町)の移転予定地となったため、既存施設(鉄筋コンクリート造5階建て)の解体・撤去と実施設計、地質調査などを行う。事業費は2億1849万円
▽松山東警察署庁舎建て替え(松山市勝山町)−20年3月25日までの期間で綜企画設計松山支店(松山市)に委託している設計を推進。規模は庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造10階建て延べ8695平方b、車庫が鉄骨造4階建て延べ1750平方b、署長など宿舎が木造2階建て延べ179平方b、本部長宿舎が木造平屋91平方b。20年度の着工を目指す
▽久万高原警察署耐震改修の設計(久万高原町久万542ノ4)−20年度の着工に向け設計。規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1130平方b。事業費は398万円
▽肱川発電所建屋建て替えの実施設計(大洲市肱川町宇和川597)−昨年7月の西日本豪雨で被災した建屋を建て替える。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約850平方b。事業費は2160万円。更新設備は委託済み
提供:建通新聞社