北海道建設新聞社
2019/03/01
【北海道】日ハムBP構想推進で、JR北広島駅を改修
北広島市と北海道ボールパーク(HBP)、北海道日本ハムファイターズ、JR北海道の4者は27日、北広島市庁舎で日ハムのボールパーク(BP)構想推進に向けて初めての会談を開いた。JR北海道の島田修社長は、最寄りのJR千歳線北広島駅をBPが開業する2023年3月までに改修する方針を示す一方で、BPへの最短距離に新駅設置の協議も進める考えを表明。市や日ハムは来場者が乗降する駅の方向性については、これからの協議に委ねた。
4者は今後、月1回程度の実務者会議を開き協議内容の検討を進める。
初会談には、市から上野正三市長、川村裕樹企画財政部長が出向いた。HBPは福田要社長と三谷仁志取締役、日ハムは竹田憲宗社長、前沢賢事業統括本部長が臨み、JR北海道からは島田社長、細田弘樹鉄道事業本部企画室長が出席した。
会談後の記者会見で上野市長は、@国や道、4者、今後参画するパートナー企業が連携し交通アクセスの向上とともに北海道のシンボルとなるBPを整備するAJR北海道がBP構想の趣旨を理解し一員として関わるB既存駅は開業までに安全対策を講じ、新駅はBPに必要な機能として積極的に協議C市、HBP、日ハムはBPからもたらされる価値を最大限還元し、JR北海道は道全体の鉄路に還元できる方策を検討―の4項目の確認を報告。
北広島駅の改修について島田社長は「絶対にやらなければならない」と明言。ホーム増設の有無など詳細は今後の検討事項とし、千歳線の輸送力強化にかかる費用は自己負担すると述べた。
新駅設置については前向きな姿勢を示しつつも「駅を造れるかどうかという結論を出すことが先」とし、道路整備の進捗(しんちょく)や実務者会議などを踏まえ判断するとした。
新たな駅が請願駅として市に費用負担が生じることについて上野市長は「球団や今後のパートナー企業と負担額などを協議する」と述べるにとどめた。日ハムの竹田社長も実務者協議で詳細を話し合う考えを示した。
また、市の担当者はJR北海道が北広島駅改修を担うことについて、BP開業に伴うものだけではなく、市民の生活向上にもつながると捉え「感謝している」と話し、動向を注視している。