智頭町は28日、2019年度当初予算案67億9000万円を固め、町議会に概要説明した。前年度当初を8億円上回る13・4%増の積極型で、20年度開館を目指す新図書館の建設事業に5億4500万円を計上する。
歳出別の普通建設事業は、図書館建設や富沢地区コミュニティセンターの整備など12億5600万円を盛り込み、前年度比47・6%(4億5800万円)増と大幅に伸びる。
JR智頭駅付近のバスロータリー跡に建設する新図書館は、耐震構造の平屋建て1150平方b。住民の意見を取り入れた実施設計を3月末までにまとめた上で、4月中に工事発注して19年度内に完成させる。事業費は工事監理費を含め5億4500万円。
富沢地区コミセンには1億3600万円を計上。旧富沢小を解体して建物を整備し、地域拠点施設として再生する。
また、地籍調査事業は前年度比1000万円増の1億7800万円を予算計上、うち委託業務に1億0600万円を充てる。昨年7月豪雨で被災した災害復旧では、林道施設1億4900万円、公共土木施設4200万円をそれぞれ組み入れた。
このほか「歴史の道」整備活用推進事業に1300万円、智頭宿特産村のトイレ改修に640万円を計上。町道改良など社会資本整備総合交付金には前年度比1400万円増の1億8900万円を見込んだ。
当初予算案は7日開会の3月定例会(〜20日)に提案する。
日刊建設工業新聞